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鍼灸治療
鍼灸治療
鍼灸治療は元々身体に備わっている自然治癒力を活性させる治療法です。どの部位、どの経穴(ツボ)に鍼、灸をやるのか(選穴)が重要になってきます。経穴は361穴もあります。
●鍼治療はなぜ効くのか
鍼が効く理由は解明されつつあり、その中の一つにゲートコントロールセオリーというのがあります。
どこかをぶつけたり、お腹が痛い時など自然と触ったりさすったりしませんか?痛み所を触ったりさすったりする刺激を与える事で痛みを感じにくくさせる働きが身体にはあります。
皮膚や筋肉にはいろいろな刺激と感覚を脳に伝える神経があります。神経によって脳に刺激が伝わる速さがちがいます。
1番早く伝わるのが筋肉や腱の動きやどんな体勢なのかを感じる神経。
2番は触られる、押される感覚(触圧覚)を感じる神経。
その次が温痛覚を伝える神経です。
伝わる速度が速い神経が働くとその他感覚を伝える神経を抑える事ができます。
音痛覚より触圧覚の方が伝わる速度が速いから痛みを感じにくくなるという事です。
痛みがあるところに鍼をすると筋肉を触られたり押されたりする刺激が加わります。そうすると痛覚より鍼による触圧覚の方が優先されるので痛みを感じにくくなります。鍼をした部位は循環が良くなるので痛み物質や疲労物質、老廃物が流れるので体が楽になります。
●選穴はどのように行うか
①痛む部位やその近くの経穴を用いる
筋緊張により痛みが出ている場合はその筋肉
を目標に経穴や圧痛、硬結などの反応点に施鍼、施灸する。急性炎症や患部の炎症が強い場合にはその部位を避けて施術する事がある。
②関連している神経や血管を用いる
痛みが出ている部位の循環の改善や神経調整などを目的に行う。硬さのある筋肉を支配している神経、その筋肉を栄養している血管付近を施術します。自律神経を整えたり、坐骨神経痛に対して刺鍼します。
③障害部位と関連する体表での反応点
内臓疾患の場合、障害がある内臓を支配している脊髄分節に属する皮膚領域や関連する領域の経穴や圧痛、硬結、筋緊張などがあり、その反応点に施術します。
他にも鍼や灸をもちいた治療法はたくさんがありますが当院ではこのように治療をします。