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突然の不安や恐怖に駆られる「パニック障害」
突然の不安や恐怖に駆られる「パニック障害」
パニック障害は、「不安障害」と呼ばれる不安を主症状とした病気のうちの1つです。
一生の間にパニック障害になる人は100人に1~2人といわれており、珍しくない病気です。
また、女性の発症率は男性の約2倍といわれています。
代表的な症状に、なんの前触れもなく動悸や呼吸困難、発汗が生じる「パニック発作」があります。
病状改善のためには、家族など周囲の人々のサポートが重要です。
●パニック障害について
パニック障害は、理由なく突然強い不安感や動悸、発汗などの症状が起こる病気で、特に電車やエレベーターなどの閉じられた空間で起きやすいとされています。
患者自身が発作を過度に心配してしまい、外出などが極端に制限されます。
原因はまだはっきりとは解明していませんが、近年の研究によって、脳の機能異常が関係しているのではないかといわれています。不安や恐怖などの感情に深くかかわっている扁桃体などの脳の部位が過剰に活動することで、心拍数の増加や呼吸が浅くなるなどの発作のような症状が引き起こされると考えられています。
本来、不安や恐怖は危険を回避するための防御反応ですが、脳の機能が過敏になったことで、少しの刺激に対しても反応してしまいます。
また、発症には理由や予兆はないとされていますが、過去になんらかのきっかけがあったり、発症前のストレスが多かったりなど、心理的要因も少なからず関係しています。
●パニック障害の症状
パニック障害の主な症状は、
①パニック発作
②予期不安
③広場恐怖の3つです。
パニック障害において最も特徴的な症状はパニック発作であり、予期不安と広場恐怖はこの発作に伴う二次的な症状です。
①パニック発作
パニック発作は、動悸や胸苦しさ、めまい、死ぬかもしれない恐怖などの症状が突然起こります。このような発作は、強迫性障害やPTSDなどの精神疾患でもみられることがありますが、パニック障害の発作として特徴的なのは、原因がなく、いつどこで起こるかわからない「きっかけのない発作」であることです。
②予期不安
予期不安は、再び発作が起こることへの不安、発作を起こしたことへの不安、発作が原因で仕事をやめるなど、行動によって起こる環境の変化とそれに対する不安、という3つの不安のうち、いずれかが1カ月以上継続することを指します。特に、1つ目の再び発作が起こることに対して感じる不安が多いとされています。
③広場恐怖症
広場恐怖はほとんどの患者に起こり、パニック発作が起きた時に助けが得られない状況や恥をかくような場所・状況を避ける症状で、具体的には、1人での外出や乗り物、人混み、美容院などへの外出が出来なくなります。これにより通勤や出張、買い物などが困難になり、日常生活に支障をきたします。同伴者がいれば行動可能な場合もありますが、家族への依存などから生活範囲が縮小し、生活の質が低下してしまいます。
●パニック障害の治療法
パニック障害の治療は薬物療法と精神療法があり、併用するのが良いとされています。薬物療法は、抗うつ薬と抗不安薬の2種類の薬を用いるそうです。
また、パニック障害は再発しやすい病気です。
海道整骨院では呼吸調整や
頭蓋骨の矯正で症状が軽減された患者さんもいます。
薬物治療を控えたい方は
お気軽にご相談下さい。