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「関節リウマチ」は早期発見・早期治療が重要です
「関節リウマチ」は早期発見・早期治療が重要です
手足の関節が腫れたり痛んだりする「関節リウマチ」。
病気が進行すると関節に変形が起き、日常生活にも支障をきたすようになります。
関節に異常を感じたときは、早めにかかりつけ医を受診しましょう。早期発見・早期治療が重要です。
関節リウマチとは
関節リウマチは、関節に慢性的な炎症が起こる病気です。
病状が進行すると関節が破壊され変形し、関節を動かせる範囲が制限されるため、
日常生活にも支障をきたすようになります。
また、関節だけでなく、全身に症状があらわれ、重い合併症を引き起こすこともあります。
病気の原因ははっきりとはわかっていません。
遺伝的な異常や免疫異常(身体を守る機能の異常)、ウイルス感染、ストレスや喫煙などの
環境的要因などが複雑に関連していると考えられています。
40~60代の発症が多いですが、どの年齢でも発症する可能性があり、
男性よりも女性に多く見られます。
関節リウマチの症状
● 関節に起きる主な症状
①関節炎
関節炎は、関節リウマチの主な症状の一つで、関節に痛みと腫れが起こります。
手の関節、特に指の真ん中の関節と指の付け根の関節、手首などにあらわれやすく、
そのほか、足の指の関節や肘、膝、足関節などにも同様の症状が見られます。
症状は、初めは少ない部位にあらわれ、徐々に増えていきます。
また、右手の関節に起きれば左手にも起こるというように、
左右対象に起きたりすることもあれば、あちこちに移動することもあります。
症状は気温や天候で変わり、暖かく晴天の日は症状が軽くなり、寒い日や雨が降る日には症状が重くなります。
夏に冷房の風が当たることで症状がひどくなることもあります。
②朝のこわばり
起床時、関節周辺がこわばって、手足が動かしにくい状態になります。
長時間関節を動かさないでいたときにも同じような症状があらわれます。
③関節の変形
関節リウマチが進行すると、関節周辺の骨や軟骨が壊れて関節が変形し、
その関節の動かせる範囲が狭くなります。
手の指が小指側へ曲がる尺側偏位(しゃくそくへんい)、
足の親指が外側へ曲がる外反母趾(がいはんぼし)などがあります。
さらに進行すると、関節の骨がくっつき、動かすことができなくなります。
● 関節以外の主な症状
①皮下結節(ひかけっせつ)
肘や膝の関節の外側など、圧迫されやすい部位の皮下に瘤のようなしこりができます。
リウマトイド結節ともいいます。
②内臓病
息切れや空咳などの症状があらわれる間質性肺炎(かんしつせいはいえん)や
肺線維症(はいせんいしょう)などが起こることがあります。
③二次性アミロイドーシス
アミロイドという異常蛋白が、主に消化管や腎臓などに溜まることで起きる、
関節リウマチの合併症の一つです。
主な症状は嘔吐・下痢などの消化器症状、蛋白尿・腎機能低下・腎不全などです。
進行するとアミロイドが心臓にも溜まり、心不全や不整脈の原因となります。
● 全身症状
関節リウマチは、その名称から関節のみの症状と思われがちですが、
全身に症状があらわれることもあります。
疲労感、脱力感、体重減少、食欲低下、発熱、貧血、リンパ節腫脹などが見られます。
特に活動期と呼ばれる、関節リウマチの症状が活発化しているときに、
これらの症状があらわれやすくなります。
悪性関節リウマチ
全身症状や関節炎が重症化し、血管に炎症が起きる血管炎の症状が見られる場合、悪性関節リウマチといいます。
心筋梗塞や肺臓炎、血流が悪くなる(腸の循環障害)などの症状があらわれます。
厚生労働省の特定疾患の一つにも指定されています。
治療について
関節リウマチの治療は、患者一人ひとりの状態に合わせ、
薬物療法、理学療法(リハビリテーション)、手術療法を組み合わせて行います。
病状がそれほど進行していない場合は、リハビリテーションで関節の動きや筋肉を衰えさせないようにし、
身体機能の維持・回復に努めることで早期回復が望めることもあります。
関節リウマチの治療で大切なことは、早期発見です。
発症から6か月以内に関節破壊まで進行することがあり、
さらに1年の間に病状が悪化します。少しでも早く病気を発見し、
適切な治療を受けることが、その後の治療や病気の悪化を防ぐことに繋がるのです。
海道整骨院では症状が改善された患者様が数名います。
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